【避妊手術をする理由】犬の子宮蓄膿症をわかりやすく解説

犬との暮らし

こんにちは、たまです。

今回は犬に多い「子宮蓄膿症」を解説します。

この記事は

  • 飼っている犬が最近よく水を飲み、おしっこをするという方
  • 避妊手術をするかどうか悩んでいる方
  • 犬で多い病気を知りたい方

におすすめです。

子宮蓄膿症は、「発情期が終わった犬の子宮に膿が溜まって、体調を非常に悪くする病気」です。

避妊をしていない高齢犬で多発するので、飼い犬の避妊がまだの方は、ぜひ検討してください。

では詳しい内容を見ていきましょう。

たま
たま

子宮蓄膿症は発生頻度が多いにもかかわらず、重症化する症例も多くいます。

メスの犬はぜひ避妊してあげてください。

犬の子宮蓄膿症ってなに?

犬の子宮蓄膿症とは何でしょうか。

子宮蓄膿症とは、「子宮に膿が溜まることによって、体調が悪くなる病気である」とは言いました。

でも普通の犬は子宮に膿など溜まらないはずです

ではいったいなぜ子宮蓄膿症が起きるのでしょうか。

子宮蓄膿症の原因は?

子宮は皆さんも知っての通り、妊娠中に胎児を成長させる場所です。

ですが、子宮の機能はホルモンによって調節されており、常に妊娠時のような状態にあるわけではありません。

子宮の機能を調節するホルモンは複数知られていますが、子宮蓄膿症に関するのは「黄体ホルモン(プロジェステロン)」と呼ばれるホルモンです。

黄体ホルモンは本来、子宮を妊娠に適した状態にするホルモンです。

しかし、黄体ホルモンは「感染を起こしやすくする」という欠点があります。

なので、黄体ホルモンが多く分泌されているときに、子宮に細菌が感染すると、子宮蓄膿症を発症します。

たま
たま

子宮に感染する細菌のほとんどは、大腸菌と言われています。

子宮蓄膿症の症状は?

症状は以下のようなものです。

  • よく水を飲み、おしっこをする
  • 嘔吐する
  • ぐったりしている
  • 外陰部から膿が出る

ここで非常に大事なことは、「これらの症状が発情後数週間で見られること」です。

犬は発情期を年に1~2回持つ動物です。

なので未避妊であれば、年に1~2回は外陰部からの出血や外陰部の腫れを見ることがあるはずです。

問題はこの発情期が終わった後の期間で、犬ではこの期間に多くの黄体ホルモンを分泌します。

したがって発情後の数週間は、子宮が非常に感染しやすい状態になってしまいます

ここで細菌が子宮内で増殖すると、子宮蓄膿症となるわけですね。

たま
たま

子宮蓄膿症は犬で非常に多く、猫での発生は少ない病気です。

その理由はこのような黄体ホルモンが分泌されている期間の長さによるものです。

子宮蓄膿症の診断は?

子宮蓄膿症が発生しやすい時期に、子宮蓄膿症の症状が出ている犬が来た場合、診断は超音波検査により行います

本来の子宮は超音波検査でほとんど見えません。

ですが、子宮蓄膿症の子宮は膿でパンパンに膨らんでおり、超音波検査で非常にくっきりと見えます。

なので子宮蓄膿症の診断は簡単といえば簡単です。

プラスαで血液検査を行うことで、治療後の回復具合(予後)を推測することもできます。

たま
たま

腎臓の数値が高いと、治療後の回復具合が悪いことが知られています。

子宮蓄膿症の治療はどうするの?

子宮蓄膿症は治療をしなければ死亡する病気です。

治療には外科的治療(手術)と内科的治療(お薬)の2パターンがあります。

基本的には外科治療、繁殖をさせたいなどの何らかの事情がある場合にはお薬による治療を選択します。

子宮蓄膿症の外科的治療

子宮蓄膿症の外科的治療は、基本的に避妊手術と変わりません。

避妊手術と同じく卵巣・子宮をまとめて切除します。

避妊手術と異なる点は以下のようなものです。

  • 子宮内に膿がパンパンに詰まっているため、破裂の危険がある点
  • 血管も太くなっており、出血の危険がある点
  • 犬の状態も悪く、麻酔のリスクが普段よりも高い点

まとめると、危険度が高い避妊手術ということです。

たま
たま

普段の子宮は小指くらいの太さですが、子宮蓄膿症の子宮はフランクフルトくらいの太さがあります。

子宮蓄膿症の内科的治療

内科的治療ではアグレプリストン(商品名:アリジン)というお薬を使用します。

アグレプリストンは、黄体ホルモンの作用を妨害するようなお薬で、強制的に感染しやすい時期を終わらせる事ができます。

また、子宮を収縮させる効果もあるので、膿を物理的に排泄させることができます。

ここまでであれば、「手術をしなくてもいいじゃないか」という意見が出るでしょう。

ですが、アグレプリストンを使った治療にも欠点があります。

それは再発率が高い点です。

内科的に治療を行った犬は、次の発情後に高確率で子宮蓄膿症を再発します。

なので、どうしても繁殖を行いたい場合などに限り、内科的な治療を行います。

たま
たま

犬の状態が悪すぎて麻酔をかけることができない場合にも、薬による治療を行います。

まとめ:犬の子宮蓄膿症

いかがでしたでしょうか。

犬の子宮蓄膿症についてわかっていただけたでしょうか。

色々読んで気づいた方もいるかも知れませんが、子宮蓄膿症は結構手間がかかる病気です

なってから治療するというよりは、早々に避妊手術を行い、予防に努めましょう!

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