【皮膚の湿疹】犬の膿皮症の治療法を解説!【夏に要注意】

犬との暮らし

こんにちは、たまです!

今回は犬の皮膚病の中で最も多く、夏に増えやすい「犬の膿皮症(のうひしょう)」について解説します。

飼っている犬が体を掻いている皮膚に湿疹があるといった症状がある場合は膿皮症の可能性があります

たま
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膿皮症をきっちりと理解して治療を頑張りましょう!

犬の膿皮症とは

「膿皮症」と言われるとなんのことか分からない方も多いと思います。

膿皮症とは、皮膚に細菌が異常に増えて痒くなったり、毛が抜けたりする病気です。

増殖する細菌は、人の食中毒で有名な黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)と似た細菌でStaphylococcus pseudintermediusという細菌です。

この細菌は主に犬で増える細菌なので、人に移る心配はありません

膿皮症が起きる流れを簡単にまとめるとこんな感じです。

  1. 細菌が増えやすい環境になる
  2. 毛穴で細菌が異常に増殖する
  3. 湿疹、痒み、脱毛が皮膚の一部で生じる
  4. 全身に広がっていく

詳しく言うと膿皮症には、皮膚の上で細菌が増える「表面性膿皮症」、皮膚に細菌が感染して増殖する「表在性膿皮症」、細菌が皮膚の奥深くへと感染する「深在性膿皮症」があります。

いわゆる「膿皮症」は「表在性膿皮症」なので、本記事は表在性膿皮症について解説します。

たま
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ひどい膿皮症だと皮膚がボロボロになるので、早めに病院へ行きましょう。

犬の膿皮症はなぜ起こる?

実は膿皮症の原因菌であるStaphylococcus pseudintermediusは、健康な犬の皮膚にも存在します

ではなぜ膿皮症になる犬とならない犬がいるのでしょうか。

人もそうですが、犬の皮膚は分泌物を出したり、免疫に関係する細胞をすぐ近くにおいておくことにより、細菌感染から体を守っています(皮膚のバリア機能と言います)。

この皮膚のバリア機能が何らかの原因で崩れると、異常に細菌が増殖し、膿皮症を発症します。

皮膚のバリア機能が崩れる原因は色々あり、アトピー性皮膚炎、甲状腺機能低下症、食物アレルギー、脂漏症などなどです。

また、細菌は高温多湿の環境で増殖しやすいので、日本では夏にひどくなる傾向があります。

たま
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夏の膿皮症は本当に多く、治りづらいので早めに治療することが大事です。

犬の膿皮症の診断

獣医師はどのように膿皮症を診断するのでしょうか。

まず一番は見た目です。

膿皮症は以下のような特徴的な見た目をしていることが多いです。

  • 膿疱の形成、赤い丘疹(皮膚にブツブツができている)
  • 表皮小環が見られる

もし興味があれば画像を検索してみてください。

症状と見た目が膿皮症のそれと一致していれば、細菌がいるかどうかを顕微鏡で確認します。

顕微鏡で観察して、好中球と呼ばれる免疫細胞が細菌を取り込んでいる状態が見られれば、膿皮症と診断します。

たま
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細菌を見る時は、ガラスを皮膚に押し付けたり、できものを針で刺したものをガラスに吹き付けて観察します。

犬の膿皮症の治療

膿皮症は細菌が原因の病気なので、抗菌薬(細菌をやっつける薬)を使います。

最初に出す抗菌薬は大体決まっており「セファレキシン(商品名:リレキシペットなど)」という抗菌薬を使います。

また最近は、消毒薬配合のシャンプーで洗ってあげることが、最も良い治療法だと言われています。

シャンプーのメリットは以下のようなことです。

  • 物理的に細菌を洗い流すことができる
  • 抗菌薬が効かない細菌に対しても効果がある
  • 皮膚環境を整える効果がある

シャンプーは、2%以上のクロルヘキシジン(消毒薬)が含まれている物を選び、1週間に2~3回、症状が治まるまで続けましょう。

また症状が治まってからもすぐやめるのではなく、1週間に1回でもしばらく続けてあげることが重要です。

併せて、保湿効果のあるリンス(セラミド、プロピレングリコールなどを含む)を使うと効果的です

他に治療効果があるものとしては、クロルヘキシジンを含んでいるウェットティッシュ(ワイプ)があります。

ワイプはあまり認知されていないのですが、非常に簡単に効果が出るのでおすすめです。

たま
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今はスキンクオールという獣医師向けの商品しかありませんが、今後一般向けに販売されたときにはぜひ試してみてください。

なかなか治らない犬の膿皮症

多くの膿皮症は2週間程度で症状が治まります

これ以上続くまたは再発を繰り返す膿皮症は、何らかの理由があって続いていると考えるべきです。

考えられる原因を以下に書いておきます。

耐性菌が存在する

耐性菌という言葉を知っているでしょうか。

最近は、抗菌薬が効きづらくなった細菌が増えており、それらを耐性菌と呼びます。

耐性菌に対しては、効果がある抗菌薬をきちんと選ばなくてはならないので、動物病院で病変から細菌をとって、検査センターで詳しく検査してもらいます。

たま
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耐性菌問題は医療と獣医療における非常に大きな問題です。

治療を十分に行えていない

これはお薬がきちんと飲めていない、正しいシャンプーを行えていない場合のことです。

お薬をきちんと飲ませるのは、犬によっては難しく、賢い子は口の中に隠しておいてばれないように吐き出します

なのでそのような疑いのある子は、お薬を口に入れたら、喉の動きに注目して、きちんと飲んでいることを確認しましょう。

正しいシャンプーは、以下のサイトで詳しく解説されているのでそちらを参考にしてください。

自宅でできる!愛犬のシャンプーとお風呂 頻度とコツ
犬の飼い主さんにとって、避けては通れないホームケア。体を清潔に保つだけではなく、愛犬とのコミュニケーションの手段としてもお風呂の時間はとても大切です。ペットサロンで毎回済ませるのではなく、時間と手間と愛情をかけて、飼い主さんの手でしっかり体を綺麗にしてあげましょう。

また獣医さんがポンコツだと、クロルヘキシジンの量が少ないシャンプー(0.5%の商品があります)を出している場合があるので、確認してみてください。

ちなみに、2%のクロルヘキシジンが含まれている商品はこちらです。

「マラセブ」はマラセチア性皮膚炎に使うシャンプーですが、見る限り他に2%以上のクロルヘキシジンを含むシャンプーが市販されていないので、こちらを載せておきます。

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たま
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適切なシャンプーは意外と難しいんですよね。

大きな病気が隠れている

上二つを確認した後に残る可能性は、大きな病気が隠れているというものです。

アトピーや代謝が落ちる病気(甲状腺機能低下症)などが隠れていると、膿皮症だけを治療しても治らないか、再発を繰り返します。

動物病院で詳しく検査をしてもらいましょう。

たま
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獣医さんによってはここまで考えてくれない場合があります。

心配ならセカンドオピニオンを求めましょう。

まとめ:犬の膿皮症

膿皮症についてお分かりいただけたでしょうか。

犬の膿皮症は本当に多く、飼い主の方も悩んでいると思います。

ただ適切に治療すれば治ることが多い病気なので、頑張って治療しましょう!

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