犬のアレルギー性皮膚炎の症状やおすすめフードを解説!

犬との暮らし

こんにちは、たまです!

今回は犬のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーを解説します。

この記事は、

  • 飼っている犬の皮膚が赤く、痒そうという方
  • 犬のアトピーとは何か知らない方
  • 犬の食物アレルギーについて知りたい方
  • 病院でアトピーや食物アレルギーと診断されたが、よくわからなかった方

におすすめです。

犬のアレルギーは、「環境アレルゲンに対するアレルギーがアトピー、ご飯に対するアレルギーが食物アレルギー」と言えます。

これだけ見ると簡単そうに見えるかもしれません。

ですが実際には、犬のアレルギーは非常に治療が難しい病気です。

さらに、犬のアレルギーの診断と治療には、飼い主の方の努力が欠かせません。

ぜひこの機会に犬のアレルギーを理解しましょう!

たま
たま

アレルギー治療の主役は飼い主のあなたです!

そもそもアレルギーってなに?

アレルギーとは何か説明できますか?

いざ聞かれると説明できない方が多いのではないでしょうか。

アレルギーとは、「体の中にある免疫細胞が、体の外にある物に対して、異常に(過敏に)反応してしまう現象」と理解してください。

(ここでの免疫細胞とは、抗原提示細胞、T細胞、B細胞など様々な細胞の事ですが、難しいので覚えなくても大丈夫です。)

アレルギーとは何かを理解したところで、犬の食物アレルギーについて見ていきましょう!

たま
たま

免疫細胞が原因になっていることを知らなければ、治療を理解できないので、しっかりと覚えていてください。

犬の食物アレルギーとは

犬の食物アレルギーとは何かわかるでしょうか?

先ほどアレルギーとは何かを説明したので、簡単にわかる人もいるでしょう。

犬の食物アレルギーとは、「体の中にある免疫細胞が、特定の食物に対して、異常に(過敏に)反応してしまう現象」です。

さらに重要なのは、特定の食物はタンパク質であるという事です。

なので、正確に犬の食物アレルギーとは何かを説明すると、「体の中にある免疫細胞が、特定のタンパク質に対して、異常に(過敏に)反応してしまう現象」となります。

(タンパク質というとお肉や魚を連想しますが、小麦や米などにもタンパク質は含まれているので、アレルギーの原因になります)

たま
たま

タンパク質が原因ってご存じでしたか?

犬の食物アレルギーの症状

犬の食物アレルギーの症状は、主に皮膚の痒みです。

(消化管でアレルギー反応が起きた場合、下痢をしますが、それは「食物不耐性」として区別し、今回は取り扱いません)

痒みが出る部位は様々ですが、背中にも痒みが出る点で、アトピーと異なります。

症状はどの年齢でも発症する可能性がありますが、約半数は1歳未満で発症しています。

アトピーと比較した場合、特に重要なのが痒みの季節性です。

食物アレルギーは、フードが原因の病気であるため、痒みに季節性がありません。

たま
たま

痒みの季節性は非常に重要な情報です。

日常から飼っている犬の様子をしっかり見てあげましょう。

犬の食物アレルギーの診断

犬の食物アレルギーの診断は、除去食試験食物負荷試験によって行います。

ですがその前に、膿皮症や皮膚糸状菌症などの良くある感染症を否定することが非常に重要です。

もし獣医さんに「除去食試験をしましょう」と言われたら、感染症の可能性はないのか確認してみてください。

では除去食試験と食物負荷試験とは何か見ていきましょう。

たま
たま

皮膚感染症の子に食物アレルギーの治療をすると治りません。

除去食試験

食物アレルギーの原因が特定のタンパク質であることを最初に解説しました。

では特定のタンパク質を含まないフードをあげれば、症状はどうなるのでしょうか?

特定のタンパク質を含まないフードを与えた場合、もちろん症状は治まります。

特定のタンパク質を含まないフード(除去食)を与えて、症状が治まれば食物アレルギーである」というのが除去食試験です。

除去食試験では「新奇タンパク食」というフードを使います。

新奇タンパク食とは、「食べたことがない珍しいタンパク質を使ったフード」という意味です。

例えば以下のような商品です。

Amazon.co.jp: ヒルズ サイエンス・ダイエット ドッグフード アダルト 1歳以上 成犬用 食物アレルギーに配慮 小粒 ラム&ライス 1.4kg: ペット用品
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また、加水分解食というフードを使う場合も過去にはありました

加水分解食は、「免疫細胞が反応できない大きさまでタンパク質を砕いたフード」という意味です。

加水分解食は、理論上アレルギーを引き起こさないとして、食物アレルギーの治療に使われていました。

ですが現在、除去食試験は新奇タンパク食で行い、加水分解食はおすすめできません。

理由を書きますが、マニアックなので読み飛ばしてもらって構いません。

少し前までは、食物アレルギーを引き起こすタンパク質の大きさは、数千Da(ダルトン:分子の大きさの単位)ほどとされていました。

なので、加水分解食はそのサイズを目安にして、タンパク質を分解しています。

しかし、現在はもっと小さなタンパク質でも食物アレルギーを引き起こすとされており、加水分解食でも食物アレルギーが起こると言われています。

なので現在は、除去食試験を新奇タンパク食で行うのが主流です。

除去食試験を1~2ヵ月間行い、痒みが治まれば、食物負荷試験に進みます。

注意点

除去食試験中は決められたフードと水以外どんなものも食べさせてはダメです。

おやつはもちろん、フィラリア予防用のおやつタイプのお薬も止める必要があります。

たま
たま

食物アレルギーの診断ができるかどうかは、飼い主のあなた次第です。

食物負荷試験

食物負荷試験は、「どのタンパク質が食物アレルギーの原因なのか」を探る試験です。

除去食試験で痒みが治まった後に、以前あげていたフードやおやつを1~4週間あげてもらい、痒みが出ることを確認します。

「また痒くなるなんてかわいそう」と思う気持ちはよくわかります。

ですが、誤診の可能性を減らし、食べれるものの幅を広げるために、食物負荷試験は必要な検査です。

たま
たま

負荷試験の結果、小麦と牛肉だけ食べてはいけないことが分かれば、他のおいしいものは食べることができますよね。

新奇タンパク食の選び方と血液検査

新奇タンパク食には色々な商品がありますが、どうやって新奇タンパク食を選べばよいのでしょう。

方法の1つは適当に選ぶことです。

今までのフードに牛肉と鶏肉が含まれている場合、魚のみを使用した新奇タンパク食を使用すれば、症状が治まる可能性があります。

実際に適当に選ぶことはよく行われていますし、悪い事でもありません。

ただ困るのは、適当に選んだ新奇タンパク食で食物アレルギーが起きた場合です。

この場合、食物アレルギーではない可能性、除去食試験中に他の物を食べた可能性、新奇タンパク食にもアレルギーを起こしている可能性が考えられ、診断が難しくなります。

そこで、新奇タンパク食を選ぶときに血液検査を行います

IgE検査とリンパ球反応検査と呼ばれる血液検査を行うことで、具体的に何にアレルギーを起こしているのかを知ることができます。

この結果を参考に新奇タンパク食を選べば、非常に高い確率で、アレルギーを起こさないフードを選択できます。

たま
たま

この辺りは理解が難しい箇所なので、獣医さんに直接聞いてみるのがいいかもしれません。

犬の食物アレルギーの治療

犬の食物アレルギーは治るものではありません

なので、食物アレルギーを起こすものを知り、それを避けることで治療します。

除去食試験を始めるにあたって、痒みが強い場合には、以下のお薬を飲ませることがあります。

  • ステロイド(商品名:プレドニゾロン)
  • オクラシチニブ(商品名:アポキル)
たま
たま

治るものではありませんが、しっかりと対処すれば普通の生活が送れます。

治療を頑張りましょう!

犬のアトピー性皮膚炎とは

犬のアトピー性皮膚炎は、「環境アレルゲンに対するアレルギー反応」です。

環境アレルゲンは、「普通の犬にはアレルギーを起こさないが、アトピー体質の犬にはアレルギーを起こすような物質」の事を指します。

例えば、目に見えない大きさのダニ(コナヒョウヒダニ)などが環境アレルゲンです。

ではなぜ普通の犬は反応しないのに、アトピー体質の犬は環境アレルゲンに反応してしまうのでしょうか

実はアトピー体質の犬は、皮膚のバリア機能が破綻していることが知られています。

本来の皮膚は、セラミドという物質で潤いを保ち、タイトジャンクションと呼ばれる構造で細胞同士がくっついています。

しかし、アトピーの犬ではセラミドが減少し、細胞同士の接着も弱くなります。

すると、環境アレルゲンが本来侵入しない皮膚の奥に侵入し、免疫細胞が反応してしまいます。

こうしてアレルギー反応が起こります。

たま
たま

アトピーという言葉はよく聞きますが、意外と内容を知りませんよね。

犬のアトピー性皮膚炎の症状

犬のアトピー性皮膚炎の症状は、主に痒みです。

痒みが出る場所は様々ですが、関節部分の痒みが目立ちます

症状は6カ月~3歳までに出ることが多く、高齢で初めて症状が出ることはありません。

さらに特徴的な点が、痒みに季節性があることです

アトピー性皮膚炎の原因が環境中の物質なので、季節によってその量が変化し、痒みの程度が変化します。

この点は食物アレルギーと区別する際に、非常に重要になります。

たま
たま

春に花粉症が増えるのと同じことですね。

犬のアトピー性皮膚炎の診断

犬のアトピー性皮膚炎の診断は、除外診断によって行います

除外診断とは、他に考えられる病気をすべて否定して、最後に残った病気が現在の症状の原因であるとする考え方です。

なので本来は、感染症を否定して、食物アレルギーを否定してという風に診断するため非常に時間がかかります。

実際にはそういった風にすることは少なく、状況などを総合的に考えて、お薬を処方することで経過を見て診断します。

補助的に血液検査でアトピー性皮膚炎の疑いを強めることもできます。

たま
たま

本気で除外診断を行うと、診断に2ヵ月くらいかかります。

犬のアトピー性皮膚炎の治療と予防

食物アレルギーと違って、犬のアトピー性皮膚炎はお薬とシャンプーにより管理します。

シャンプーは、セラミドを含む保湿成分のあるものを使うことが重要です。

さらに最近は子犬の頃から皮膚に良いフードを使うことで、皮膚バリア機能を強固にし、アトピーの発症を減らせるのではないかと言われています。

では使われる薬やフードを詳しく見ていきましょう。

たま
たま

最近は保湿成分入りのリンス、スプレーも売っているので購入を考えてみてもいいかもしれませんね。

ステロイド(プレドニゾロン)

犬のアトピー性皮膚炎で使われる代表的なお薬です。

アレルギー反応は、免疫を起こす細胞が異常に活性化し、炎症を起こすことによって生じます。

ステロイドはその反応をストップし、痒みを抑えます。

ステロイドは確かによく効くのですが、副作用の心配があります。

副作用は、多飲多尿、皮膚が薄くなる等です。

副作用を抑えるために、症状を見つつステロイドの量を減らしていくことが重要です。

たま
たま

ステロイドを異常に怖がる人がいらっしゃいますが、きちんと使えば問題なく使用できます。

抗ヒスタミン薬

アトピー性皮膚炎の痒みには、ヒスタミンが深く関わっています。

ヒスタミンが分泌され、ある部位にくっつくと痒みが出ることが分かっており、抗ヒスタミン薬はくっつく場所をなくすことで効果を発揮します。

ただ、抗ヒスタミン薬は痒みが始まってからでは効果がないので、常に飲み続けることで痒みを予防するお薬です。

たま
たま

たまに痒い状態に対して抗ヒスタミン薬のみを使う獣医さんがいますが、その獣医さんはヤブ医者です(笑)

シクロスポリン(商品名:アトピカ)

免疫を抑えるようなお薬です。

アレルギー反応は免疫が異常に活性化しているような状態なので、免疫を抑えることで痒みが減少します。

このお薬はステロイドと比べて副作用が少ないですが、効果が出るまでにタイムラグがあり、飲ませてから数週間後に効果を発揮します。

なので、ステロイドと同時に投与して、シクロスポリンの効果が出始める頃にステロイドを減らしていきます。

たま
たま

副作用として嘔吐や下痢が知られていますが、薬を冷凍してから飲ませることで副作用が減ると言われています。

本当なんでしょうか…

オクラシチニブ(商品名:アポキル)

比較的新しいアトピー性皮膚炎治療薬です。

JAKキナーゼという酵素を妨害することで痒みを減らす薬です。(ここを専門用語なしで説明するのは難しすぎるので省略します。)

このお薬は、ステロイドと比べて副作用が少ないことがメリットですが、費用は高額になってしまいます

ロキベトマブ(商品名:サイトポイント)

非常に新しいお薬です。

ロキベトマブは、IL-31という痒みに関わる物質をブロックし、痒みを抑えます。

この薬は副作用が少ない代わりに、費用が高いところまではオクラシチニブと同じです。

決定的に違う点は、オクラシチニブが飲み薬であるのに対して、ロキベトマブは注射薬であるという点です。

なので、飲み薬が飲めない犬でも使用できます。

さらに、月1の注射で効果が継続します。

たま
たま

オクラシチニブとロキベトマブは高いですがいい薬です。

お金があるならばぜひ検討してください。

アトピーの予防に効果が期待されるフード

アトピーの予防には皮膚バリア機能を強固にすることが大事であると考えられています。

そのような効果が期待できるとされているのは以下のフードです。

Amazon.co.jp: ロイヤルカナン ドッグフード スキンケア 小型犬用 1kg: ペット用品
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大事なことは、アトピーは若齢(6カ月~3歳)で発症する病気なので、それより前から皮膚に良いフードを食べる必要がある点です

まとめ:犬のアトピー・食物アレルギー

いかがでしたでしょうか。

犬のアトピーと食物アレルギーについて分かってもらえましたか?

犬のアトピーと食物アレルギーは診断が難しいのはもちろん、併発する場合もあり非常にややこしい場合があります。

そんな場合も頑張って診断・治療を行うので、飼い主の皆さんもご協力よろしくお願いします!

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